映画レビュー1124 『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』

この週はなんだか妙にツイッター上でこの映画の話題を目にする機会が多く、乗るしか無いこのビッグウェーブにってことで観てみました。ネトフリ配信中です。

ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ

The Final Girls
監督

トッド・ストラウス=シュルソン

脚本

M・A・フォーティン
ジョシュア・ジョン・ミラー

出演

タイッサ・ファーミガ
マリン・アッカーマン
アダム・ディヴァイン
トーマス・ミドルディッチ
アリア・ショウカット
アレクサンダー・ルドウィグ
ニーナ・ドブレフ

音楽

グレゴリー・ジェームズ・ジェンキンス

公開

2015年10月9日 アメリカ

上映時間

91分

製作国

アメリカ

視聴環境

Netflix(PS4・TV)

ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ

ホラー好きならかなり楽しめる…かも。

7.5
今は亡き母親の出演していた映画の世界に入り込んだ女子&仲間たち
  • 仲の良かった母が交通事故で他界、3年後に彼女が出演していた代表作の上映会が催される
  • その映画の世界になぜか入り込んでしまった数人、生き残ろうと画策するが…
  • ホラーのお決まりパターンを逆手に取った死の恐怖を笑いに転化する一風変わったエンタメホラー
  • タイッサちゃんが順調に美人に

あらすじ

結構な熱量で「これは観ろ!」的なコメントが多かったので観ましたが、まあ面白いけどそこまで言うほどでは…というところでしょうか。つくづくツイッター上の「これに触れてないやつは人権が〜〜」みたいな言説は話半分に見ておくべきだなと思います。

主人公はタイッサ・ファーミガ演じるマックス。彼女は売れない女優の母親・ナンシー(マリン・アッカーマン)と仲良し親子なんですが、その母親は物語冒頭に自身も同乗していた交通事故によって他界。それから3年後が物語の舞台となります。

ナンシーは若い頃に出演していた(けど例によって今現在のマリン・アッカーマンが演じている)「血まみれのキャンプ場」と言う映画が代表作なんですが、この映画は今でもカルト的人気を誇っていてマニアも多数いるようで、マックスの親友・ガーティ(アリア・ショウカット)の兄ダンカン(トーマス・ミドルディッチ)もその一人であり、彼の企画によってとある映画館でリバイバル上映が企画されることになりました。

紆余曲折を経てその上映会に参加することになったマックスですが、一部観客の不注意により火災が発生、スクリーンを切り裂いて脱出したところ気付けばなぜか「血まみれのキャンプ場」の中に入り込んでいましたとさ…!

そこには当然、ナンシーもいるわけで…彼女との少し変わった再会を経て、果たして映画の世界に入り込んでしまったマックス他の面々は無事生還することができるんでしょうか。

メタ的ホラーコメディ

なんでも「ファイナル・ガールズ」って言うのはホラー映画で“最後に生き残る女性の登場人物”のことだそうです。そのこと自体が物語の軸になっているお話でもあります。

僕はホラー映画には詳しくは無いんですが、確かに野郎はさっさと(フラグを立てつつ)退場するケースが多く、最終的には女子が残るケースが多そうな気はしますね。その「ホラーあるある」を逆手に取ったタイトル、そして内容の映画ですよと。

ホラー映画の中に入り込んでしまったマックス他の面々によって劇中明確に語られることの一つとしては、「エロいことをすると死ぬ(殺される)」という“ルール”があります。これもまたホラーあるあるで笑っちゃうわけですが、しかし映画の中に出てくる登場人物の一人(アダム・ディヴァイン演じるカート)は完全なるチンコ野郎なのでフラグ立てまくってくれるだけに対処が非常に大変、的な見どころもあります。アダム・ディヴァインってこんな役ばっかだな!

そう言った内容なので、まあ言ってみればメタ的ホラーコメディと言うか…ホラー映画のお決まりのパターンを利用しつつ、家族ドラマも盛り込んだちょっと変わったエンタメムービーに仕上がっておりますよと。

一応舞台がホラー映画の中なのでホラーっぽさはあるんですが、「エロいことをすると死ぬ(のでそれを回避する)」辺りのバカバカしさがとても面白いので、ジャンル的にはどちらかと言うとコメディ寄りのホラーと言ったところでしょうか。グロさも無いのでその辺りがご心配な向きも安心して見られます。

母親との再会云々についてはややあの映画っぽくもあり、どちらかと言うとあっちの方が好きなので僕としては(ここを最大のウリとすると)少しガッカリ感もありました。そこが良いとオススメされていたこともあって。

ただ「ホラーのお決まりを乗り越えつつ生き残りをかける」展開自体は他にないものだし、普通に楽しめたのも確かです。

なのでぶっちゃけ“泣かせ”的な部分はあまり期待せず、コメディとして観るのが一番良いのかなと言う気はしましたね。

ホラー好きならもっと面白かったのかもしれない

正直「ホラー映画の中に入って“ホラーあるある”を駆使する」設定+親子の話がすべてなので、例によってあとはもう観てくださいってやつですよ。これで面白そうだなと思えれば多分面白いとは思いますが、ただ僕が事前に期待していたほどではなかったのも事実です。ちょっと期待しすぎたかも。

おそらくは(ジェイソンとか)いろんなホラー映画のオマージュみたいなものも込められていたと思うので、ホラー映画好きであればきっともっと楽しめていたんだろうなとは思います。

なにせ僕は「ゾンビーバーっぽいな」ぐらいしか思いませんでしたからね。ホラー映画に対する知識不足も甚だしいところです。

ちなみにいわゆる“オチ”はとても良かったので、そこを持って全体的に妙なセンスを感じる映画でもありました。上映時間も短めでサックリ観られるので、気になった方は観てみると良いかもしれません。

このシーンがイイ!

やっぱりエンディングですね。思わずなるほど! と唸る良オチ。あれが普通に良い話で終わってたら結構ボロクソに言ってたと思う。

ココが○

ホラー映画のフォーマットを利用したメタ的な内容。多分どんなジャンルでやっても面白い作りだと思いますが、ホラーっていうのがまたいいんだと思います。人死ぬし、エロがフラグになってるし。

確かにホラー観てると「いやそこでエロいことしたらアカンで…!」ってなるんですよね。そして死ぬ。

ココが×

上にも書いた通り、僕は「親子の話が良いよ」と勧められただけに…そこが少々予定調和すぎるかなというのが気になりました。良いんだけど、もう一歩上を行くものであって欲しかったと言うか。

ホラーの“ベタさ”を利用したメタ的な作りの割にこっちのヒューマニズム的な話はそのままベタで終わっちゃってるので、どうせならここもメタっぽく仕上げてくれたら面白かったのにな、とか。

MVA

記憶探偵と鍵のかかった少女」で強烈な印象を残したタイッサちゃん、順調に美人さんになってて何よりです。彼女も良かったんですが、この映画はやっぱりこの人かなと。

アンジェラ・トリンバー(ティナ役)

「血まみれのキャンプ場」出演者の一人で、エロフラグ担当。彼女が脱ぐことで殺し屋が映画に登場するスイッチになります。

なんと言っても「呼び寄せる」ためのダンスシーンが最高。本人も絶対楽しかったんじゃないかと思いますがどうだったんでしょうか。それとも役がバカっぽすぎて嫌だったりしたんでしょうか。

いずれにしても、一番印象に残った役でした。

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