映画レビュー0769 『マイティ・ソー/バトルロイヤル』

只今4月中旬なんですが、「インフィニティ・ウォー」間もなく公開ってことで追えていないMCUの映画を観ておかなければということで借りてきました。ただ間違いなくレビュー自体は前後しちゃうのであしからず。

…と思いましたががんばってジャケット描いたので先にアップします。ちなみに「インフィニティ・ウォー」はこの前観てきたので来週辺りレビュー載せたいと思っております。

なお「ブラック・パンサー」は観に行きたかったもののタイミングが合わず、ソフト化も間に合わずで「インフィニティ・ウォー」はこれだけ欠けた状態での観賞となりました。

マイティ・ソー/バトルロイヤル

Thor: Ragnarok
監督
タイカ・ワイティティ
脚本
エリック・ピアソン
原案
クレイグ・カイル
エリック・ピアソン
出演
主題歌
『移民の歌』
レッド・ツェッペリン
公開
2017年11月3日 各国
上映時間
130分
製作国
アメリカ

マイティ・ソー バトルロイヤル

ロキによって地球に追放されていたオーディンに再会したソー。オーディンは「アスガルドから力を得る」ヘラが復活することを告げ、この世を去ってしまう。ほどなくして彼女と対峙したソーとロキだが、為す術もなく宇宙の辺境まで飛ばされてしまう。

ちょっとふざけすぎだよね。

7.0

いい加減もうええやろと思いつつも観てしまうMCU、今作は17作目とのことです。すごいなー。ちなみにMCU的には前作は「スパイダーマン:ホームカミング」、次作は「ブラック・パンサー」になりますよっと。

今作におけるソー、何やら調査していたところ炎の巨人的なやつに囚えられてしまうんですが当然ながらあっさり撃破、久しぶりにアスガルドに帰還するも例の千里眼でおなじみのヘイムダルもおらず、宮殿(?)に戻るとロキの銅像が建てられ、さらにロキの最期を再現した寸劇をオーディン以下民どもがお楽しみのご様子。

これはおかしい…! とすぐさま気付いたソーは劇を見ていたオーディンを脅すと彼に化けていたロキがあっさり登場、「お前死んだんじゃないのかよ…!」とアレコレありつつオーディンの居場所を吐かせたところ地球の老人ホームにやっちゃったよ、ということで一緒に地球に降り立つも老人ホームは取り壊されたあと。

さてどうしたもんか…と思っていたらマーベルらしくクロスオーバーアピール的にドクター・ストレンジご登場、彼の導きで本物のオーディンの元へたどり着くと、新たなる災いである「ヘラ」の復活を告げられ彼女との戦いに突入する…というお話です。あとはご覧くださいませ。

マイティ・ソーシリーズのポイントと言えば、やっぱりソーとロキの兄弟のアレコレだとは思うんですよ。特に絶妙に敵になったり味方になったりのロキの存在が唯一無二で、彼あってこそのマイティ・ソーであり、彼の存在が他のMCU映画との違いを際立たせていると思います。いわゆるトリックスターってやつですよ奥さん。

これほどまでのトリックスター感は他の映画でもそうそう観られないものだしやっぱりたまりません。もはやトリックスターの代名詞と言っていいレベルのかき回しっぷりが最高です。

そういう意味では今作もかなりロキを全面に押し出した作りであり、前2作以上に兄弟の絡みが濃厚に展開される腐女子大喜びな内容で、美味しいロキがたくさん観られますよ的な内容はトムヒファンも垂涎モノで一安心…ではあるんですが…!

簡単に言えば、僕の大まかな感想としては「安っぽいギャグが増えたなぁ」に尽きます。これはおそらく賛否両論あるんだろうと思いますが、僕はもう軽くて軽くていい加減嫌気が差してきましたね。途中から。

多少挟まる分には全然良いんですよ。笑いも大事ですから。ただいくらなんでも今作は多すぎるし、多すぎるが故にどんどん寒くなっていく感覚が強かったです。チープ感が強い。

鑑賞中 何度も言った「モウイイヨ」(心の川柳)

これが「アイアンマン」シリーズのように、キャラクター由来のものなら全然良いと思うんですよ。

ただこの映画はそうじゃなくて、ボール投げたら跳ね返ってきてぶつかるとか、決めゼリフ吐いたけど決まらなくてズッコケとか、もう昭和のギャグみたいなのが延々と出てくるんですよね。こんなのでゲラゲラ笑えるのは小学生ぐらいじゃねーのか、っていう。

「ワンピース」の映画を観に行った時とすごく似た感じを覚えました。対象年齢が低いギャグが多い。おまけに序盤からこれでもかと続けてくるので、もう大体「ああ、この後ギャグ挟まるのね」みたいに展開が見えちゃうんですよね。大事なシーンの前に必ずギャグが挟まる作りになっているような。これがもう寒くて寒くて寒くて寒くて。大人向けヒーロー映画シリーズかと思いきやまさかの幼児化にビックリ。ビックリバブー。新語誕生ですよ。寒い新語が。

ソーの1は(イマイチだったけど)もっとシリアス路線だった気がするんですが、徐々にこっちの安っぽい方にシフトしていってるんですかね。路線としては「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に近い感じ。

このシリーズにしても「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズにしても、地球内で戦う他のヒーローと比べればかなり深刻で強大な敵を相手にしているはずなんですが、それに反比例するかのように軽くなっていっているのが不思議です。“決めるところは決める”ような部分も無く、かなり軽いノリで進んでいくので軽く困惑しました。

ただ公開時の口コミではかなり評判が良いように見えたので、世間的にはこういう路線の方が良いのかもしれないですね。僕はちょっと悲しくなるぐらいソーが軽いヒーローになっちゃった気がして残念だったんですが…。

それと今回は地球のシーンがほぼ無いため、このシリーズに出てきた地球人のみなさんが出てこないのも悲しかった。どうも別れちゃったらしい(元)ヒロインのナタリー・ポートマン然り、何かと脱ぐことでおなじみのステランさん然り、前作で良い感じにキャラが育ってきたと思いきや出てこなくなったカット・デニングス(ダーシー)然り。一応地球人ではない浅野さんは若干の見せ場があって良かったね感はありましたが、それぐらい。残念。

…と文句ばっかりブータレましたが、とは言えやっぱり腐ってもMCU、“それなり”に楽しませてくれるのもまた間違いのないところで、一応惰性でシリーズ追うよ、というレベルの期待には応えてくれる程度の良さはあると思います。というか話自体は面白かったんですけどね。水を差すようなギャグが多すぎてうんざりしたよ、っていう話で。

当然ながら、単純に「インフィニティ・ウォーの前座」としてだけイヤイヤ観る…というほど厳しい作りではない、単体ヒーロー映画としてちゃんと作ってはいるので、結局はこの軽いノリが好きか嫌いかで好みは割れるもののMCU的には観ておきましょう、というようなポジションでしょうか。

ただこの後重要になってくるような新キャラはほぼいなかった気はするので、ぶっちゃけスルーしちゃっても問題ないような気もします。なのでまあこの辺は結局お好みでという結論。

ちなみに今作一番の見所はきっと最初の「ロキ芝居」なんじゃないかと思います。「ニセモノのくせにソー役似てるなぁ!」と思いながら観てたらそれもそのはずな人選だったり、ロキの方は似てねーぐらいに思っていたらあの人だったという驚き。確かにあの人、こういうの好きそうだけど。

ネタバレイヤル

このシーンがイイ!

やっぱりロキの寸劇でしょうか。あれが見どころなのも悲しいところではあるんですが…。

あ、でも見た目的にはヴァルキリーとヘラのバトルのシーンがすごく良かったですね。あそこは北欧神話感がすごく出ててかっこよかったと思う。

バトル自体は事情により肉弾戦になっちゃったので少し物足りなくなっちゃったのがまたちょっと今後に向けて気になるところ。「インフィニティ・ウォー」ではどんな活躍を見せてくれるのやら…。

ココが○

やっぱりソーとロキの関係性っていうのは他にない面白さがありますよね。特に繰り返しになりますがロキのトリックスターっぷりは素晴らしい。こんな信用ならないけど出てこないと寂しいキャラもそうそういないですよ。

ココが×

ここまでで書いていない点としては、やっぱり触れないわけにはいかないでしょう邦題ですよ。発表時からクソクソ言われてましたが、内容を観たらもっと本格的にクソでした。この内容は「ラグナロク」以外あり得ないだろ!

「バトルロイヤル」自体はウソではないもののどうでもいい話だし、タイトルの重みが全然違う。邦題考えたやつはちゃんと観てんのか?

あとドクター・ストレンジの出し方がかなり強引なのが少し引っかかりました。「クロスオーバーでっせ」感が強い。あとなんか何でもあり魔術師になってきてるのもちょっと気になる。

それともう一つ、すごく細かい部分ですが…ブルーレイのメニュー画面でいい場面映しすぎ。ああいうところでネタバレ勘弁して欲しい。

あ、あとヘラのメットみたいなのがダサい。

MVA

ヘラがケイト・ブランシェットっていうのがね。良いですよね。

おハゲは「絶対この人観たことあるけど…誰だったかなー」ってずっと考えながら観ていたんですが、まさかのカール・アーバンということでビックリ。イケメンキャラじゃなかったのか…!

テッサ・トンプソンも鑑賞後に気付きましたが、これまた「アナイアレイション」と全然違ってビックリしつつ、でも結局はこの人かなーと。

トム・ヒドルストン(ロキ役)

まあね、もう実質主人公ですからね。この人が。マイティー・ロキですから。

やっぱりなんというかしっくり来るこの嫌な感じ。お見事です。

彼をロキ役に指名したのは「1」の監督のケネス・ブラナーだったそうで、映画自体はもう一つだったものの彼の功績たるや今となっては相当なものですね。やるじゃんケネス。

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