映画レビュー1102 『ウォンテッド』
またもネトフリ終了間際シリーズ…! 戻るッ…!
……ざわ……
……ざわ……
これも昔から気になっていて観たかったんですが、ポスターにはアンジーとモーガン・フリーマンがデカデカと出ていたのしか覚えていなかったので、主役がマカヴォイと知ってびっくりしました。出てきてびっくりジェームズ・マカヴォイ。まあ日本じゃ二人と比べてそんなに知名度高くないから仕方ないのか…。
ウォンテッド
ティムール・ベクマンベトフ
ジェームズ・マカヴォイ
アンジェリーナ・ジョリー
モーガン・フリーマン
テレンス・スタンプ
トーマス・クレッチマン
コモン
クリステン・ヘイガー
マーク・ウォーレン
デヴィッド・パトリック・オハラ
コンスタンチン・ハベンスキー
ダト・バフタゼ
ローナ・スコット
クリス・プラット
2008年6月27日 アメリカ
110分
アメリカ
Netflix(PS4・TV)

キングスマンの源流感! 今でもイケてるアクション&設定が◎。
- 鬱屈とした日々を送る平凡サラリーマンが1000年続く暗殺組織に入る
- アメコミ原作の程よく突飛な物語
- 同じ原作者の「キングスマン」の源流っぽい雰囲気
- アクションもキレッキレで全然現役
あらすじ
そんなに期待しないで「とりあえず観ておくか」と観たんですが、これがなかなか…設定とアクションの良さに結果大満足でした。
主人公のウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)は嫌な上司に日々いびられモチベーションゼロの平凡サラリーマン。彼女と同棲していますが特に隠す風でもない頭の悪そうな同僚のバリー(クリス・プラット)と浮気されてます。ドラッグストアでたまたま一緒になったバリーに自分の彼女との浮気用のコンドームまでおごらされる始末。
そんなわけでもうクソ日常すぎて生きる気力も無くただただ流されているだけな日々なんですが、ある日これまた同じドラッグストアで突如現れた謎の女・フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)に「あなたのお父さんは凄腕の殺し屋で、あいつに殺されたのよ」といきなり言われ、その“あいつ”が店内でぶっ放してきたもんでいきなりの銃撃戦。
ひたすらアンジーにくっついて銃弾にさらされつつ、彼女の車に乗って一緒に逃走。なんとか逃げ切った先に待っていたのは「1000年間、世界の裏で“運命の意志”に従い暗殺を繰り返してきた秘密組織“フラタニティ”」のメンバーでしたとさ…!
そこでウェスリーは殺された父・ミスターXがフラタニティに所属していた凄腕の殺し屋だったこと、しかし彼が同じくフラタニティにいたものの裏切った男・クロス(トーマス・クレッチマン)によって殺されてしまったことを教えられます。
組織のリーダー・スローン(モーガン・フリーマン)は、ウェスリーに父と同じく特殊な才能があり、その才能を活かして殺し屋になるべきだとスカウトしますが勘弁してくれと逃げるウェスリー。
しかし戻ってもまたもクソな日常、もはや堪忍袋の緒が切れたウェスリーは自らクビになってやるぜと会社で暴れ、外に出るとそこにいたのはフォックスだった…ってなことで暗殺者への道を歩み始めたウェスリー、クロスとの対決はどうなるんでしょうか。
キングスマンの源流では
観終わってから調べて気付いたんですが、クズ同僚がクリプラだったんですけど今より太めで全然イケてないんですよね。モブ感がすごくて。これ観てやっぱり痩せないとと思った、というどうでもいいエピソードから開始したいと思います。
あらすじには書いていませんが、実際の一番最初はミスターXがクロスに殺されるシーンから始まります。このミスターXの能力が凄まじく、助走つけて廊下を走った後にビルから飛び出して向かいのビルに飛び移る、っていうおよそ常人とは思えない能力を見せつけてくるんですよ。スーパーヒーローじゃねぇか、っていう。
でもそんな彼もあっけなく殺されてしまう…というところで早速思いました。「これ、キングスマンのオープニングっぽい」と。
その後も“フラタニティ”のメンバーが使いこなす殺しのテクニックが突飛なものだったり(“曲がる弾丸”とか)、時折スローを混ぜつつ展開されるアクションの演出であったり、サクサク殺していくスピード感であったり、もうあちこちキングスマンっぽいんですよ。どっちも秘密組織だし。
で、調べたら原作者が同じマーク・ミラーということでその影響ももちろんあるんだろうとは思いますが、僕は勝手に、これはきっとマシュー・ヴォーンがこの映画をリスペクトして作った部分もあったんじゃないかな、と思うんですよね。ソースはまったくないので本当に勝手な予想なんですが。
もっとも原作を読めばどっちも敏腕エージェントの(あっさりとした)死から始まってるのかもしれず、完全に妄想レベルなんですが。ただ全体を通して流れる雰囲気も、演出的な面でも「原作者が同じだから」では済まされないレベルで似ている気がして、だからこそ思いの外面白かったと言うか。
あくまで僕が見ている範囲という狭い世界の話ではありますが、かなり話題になった「キングスマン」公開当時、「ウォンテッドに似てる」と言っている人はいなかったように記憶しているんですが、それが不思議なぐらいにいろいろ近いものを感じたので、「キングスマン」が好きな人は今からでも観るべき案件ではないかなと思う次第です。
こっちが先だから評価してやれよとかそういう話ではなく、どっちもそれぞれ良さがあって良いなと。“オチ”の良さ、見せ方の部分で「キングスマン」の圧勝だとは思うんですが、とは言えこっちも(おそらく影響を与えたであろうと考えると)かなり重要な映画に感じられるし、今更オススメするのもなんですが「キングスマン」好きにはぜひ観て欲しいなと思います。
終盤までなかなか飽きさせない
ちなみに同じマーク・ミラー原作では他に「キック・アス」もあり、順番的にはウォンテッド→キック・アス→キック・アス/ジャスティス・フォーエバー→キングスマン→キングスマン: ゴールデンサークル、という流れになります。
ただ僕は「キック・アス」とはそんなに似てる気がしなかったんですよね。あれはクロエちゃんが強烈だった記憶しかないせいかもしれませんが。
あくまで個人的な評価ですが、この映画は「(無印)キングスマン」に次いで面白かったです。マシューじゃないのにマシューっぽいのもスゴイ。カザフスタン出身の監督さんだとか。他の作品も気になるところですね。
当然終盤の展開についてはアレコレ書きませんが、なかなか見どころもあって最後まで飽きさせないと思います。終わり方はちょっと不満だったけど。
あんまり「キングスマンの源流を感じるぜ!」って言いすぎて期待して観たら「いやキングスマンの方が全然良いじゃんクソ野郎が」とか思われても困るのでこの辺にしておきますが、あくまで「これがあっての進化版がキングスマン」と考えて観てもらえれば、僕の言いたいことがわかって頂けるのではないかなと。
僕としては予想以上に面白くてホクホクでした。続編作らないのかなーと思ったら正式に制作が決定していたそうですが、アンジーが拒否して流れた(概要)そうです。残念。
このシーンがイイ!
終盤の見どころも「なるほどー!」って感じで最高だったんですがネタバレ的に書きづらいので、序盤で挙げると「運命の織機」のシーン。あの設定とか超好き。かっこいい。アナログ版「マイノリティ・リポート」って感じ。
ココが○
まあとにかくアクションが良い。特にオープニングのミスターXのくだりと、アンジーがウェスリーを乗せて逃走するカーチェイスのシーンとかもうテンアゲからのテンアゲですよ。最近でもこれだけ興奮するアクションってなかなかない気がする。
あのカーチェイスのシーンはちょっと「ゴールデンサークル」のオープニングと似てる気もする。やっぱりちょっと影響受けてない? マシュー。
ココが×
特にはなくてかなり満足なんですが、唯一劇中の決着の付け方だけちょっとあっさり目だったのが気になったぐらいでしょうか。やりたいのはわかるんだけど、もうちょっとがっぷり四つな展開を観たかったなーと。
MVA
ジャケットのマカヴォイの小ささに気の毒さを感じつつ、選ぶのは結局こっち。
アンジェリーナ・ジョリー(フォックス役)
ウェスリーの後見人的凄腕の殺し屋。
まあアンジー売りの映画でもあると思うので当然ですが、さすがにかっこいい。アクションもかっこいいし生き様もかっこいい。美味しすぎる役。
アンジーそんなに好きじゃないんですが、これはもうアンジーを選んじゃうよねという納得の良さでした。いろいろズルかった。


