映画レビュー0890 『アントマン&ワスプ』

先週は飲んだくれてたらうっかり更新忘れましたサーセン。

さて、MCU集大成の中の集大成、「アベンジャーズ/エンドゲーム」もウカウカしてたらもう来週ってことで。少し前の話ですが、新作だろうと知ったこっちゃないということで借りてきました。ついでに会員更新もしてきました。前回使ったのが多分前回更新した1年前っていうね…。

本当にNetflixのせいでTSUTAYA行かなくなったなぁ…。

アントマン&ワスプ

Ant-Man and the Wasp
監督
脚本

クリス・マッケナ
エリック・ソマーズ
ポール・ラッド
アンドリュー・バレル
ガブリエル・フェラーリ

原作
出演
音楽
公開

2018年6月28日 香港・台湾

上映時間

118分

製作国

アメリカ

視聴環境

TSUTAYAレンタル(ブルーレイ・TV)

アントマン&ワスプ

相変わらずキャラ最高。だけどヒーローとしては…?

7.5
博士のラボと生き別れの妻を取り戻せ!
  • 博士親子と久しぶりの再会、生き別れた奥さんを探しに行こうとするもラボが狙われる
  • ワスプお披露目感強く、アントマンの活躍はかなり控え目
  • クロスオーバーはほぼなし
  • ワザー!

あらすじ

毎度のご説明になりますが、今作はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の第20作目、前作はあの「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」になり、時間軸的には同時進行のような形ですが、なぜか大騒ぎの世間とは一線を画する「身近なところで大変なことが起こってますよ」的なお話になります。なお、次作はこの前観てきた「キャプテン・マーベル」です。

なにせ「アントマン」2作目ということもあり、明確にここまでの流れを「ご存知でっしゃろ」と言う前提で話が進むので、当然ですが前作やその他の作品を観ていないとわかりづらい面は多々あると思います。っていうか観てても大して覚えていない僕のようなボンクラには「ああ、そうだったっけ」と思わされる部分も結構あり、改めて復習しておけばよかったな、と。

この映画の前段階において重要なのは、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でのスコット(アントマン)参戦のお話のようで、要はあのキャップ側に立って(巨大化までして)大暴れしちゃった件は、彼を“2代目アントマン”として見出してくれたピム博士(マイケル・ダグラス)とその娘・ホープには黙ってやったことらしく、二人はカンカンで絶縁状態になっていると。

おまけにあの映画で描かれた例の「ソコヴィア協定」、アベンジャーズを国連の管理下に置くやつですが、スコットはあれに違反したよってことで2年間の軟禁状態に置かれていて、家から一歩でも出たらFBIが大挙して自宅に押し寄せるという現在。

その軟禁があと数日で終わるぞ…ってところで今作が始まり、例によってトラブルが発生するわけです。

スコットは夢でピム博士の妻・ジャネット(つまり前作でいい感じになったヒロイン・ホープの母)と出会い、そのことをしばらく連絡を取っていなかったピム博士に伝えます。

一方前作以降のピム博士親子は、行方不明となっていたジャネットを探し出す計画を独自に進めていて、スコットから受けた連絡はきっと偶然じゃないぞ、ってことで久しぶりに行動を共にするようになるわけです。この辺全部説明を書いていくとガイナーなので適当に観て理解してやってください。

で、予告編でも散々流れていたキャリーケースのようになるラボがですね、最新鋭の研究施設も入った結構なレアアイテム(そりゃそうだ)なため、これを狙っている今作のヴィラン2人にそれぞれから狙われつつ、FBIにも追われつつ無事ジャネットを救い出すことができるのか、というようなお話になっております。

「アントマン2作目」というより「ワスプ1作目」

そんなわけで今作の全体的な流れとしては、基本的には「追われる」話が主体なんですよ。

本当はしっかり腰を据えてジャネット救出ミッションを遂行したいところですが、その基地となるラボが2方向から狙われている上にFBIからも逃げないといけない、だもんで逃げつつ取ったり取られたりを繰り返してジャネットがいる“量子世界”へ向かうための環境を整えるのが基本になってきます。

そんなわけで全体的にアントマン側は守勢を強いられるし、いわゆるヒーローモノらしく「巨悪が登場して打ち倒さないと」というようなお話ではないので、ヒーロー映画としては正直言って物足りなさはありました。

おまけに今作は前作の時点ですでに「スコット以上に優秀でヒーロー向き」と目されていたホープが“2代目ワスプ”として活動していて、そのお披露目のような意味合いが強いためか、どうしても「ダメなスコットがワスプに引っ張られて戦う」みたいなシーンが多く、スコットファン的にはやや不満を感じる内容でもあります。

前作同様のキャラと世界観は◎

しかしそれでもアントマン、さすがに前作でエドガー・ライト(今回関わってないんですね)が敷いた(と勝手に思ってる)路線を踏襲、キレの良い笑いを混ぜつつ身近なヒーロー感を演出した世界観は健在。

個人的にMCUでは「マイティ・ソー」が3作目(バトルロイヤル)でコメディ感を強くした結果寒い仕上がりになったと思っているんですが、こちらは相変わらず笑いのセンスも自分に合っている気がして安心して観られました。

これはやっぱりポール・ラッドの功績なのかなー。脚本担当にも名を連ねてるし、元々コメディ系で評価の高い人でもあるし、“MCU一普通の人”であるスコットのキャラクターも相まって、やっぱりなんだか応援したくなっちゃうようなキャラの良さが好きですね。僕は。

上記の通り、今回はヒーロー的な見せ場はあまり無く、むしろピム親子の足を引っ張る(これはスーツの不良のせいもあって、ですが)ぐらいに頼りなさがより強調されているスコットなんですが、しかしそれ故にやっぱり感情が入っちゃう面はあって、いわゆる「ご贔屓ヒーロー」にしている人は結構いるんじゃないかな〜と推測。

なにせ以前も「これはインフィニティ・ウォーで鍵を握るキャラやで…!」と自信満々に言っておきながら出てこなかったという体たらくもあるわけですが、今度こそ「エンドゲーム」ではキャプテン・マーベルと共に鍵を握る重要ヒーローであると信じてますよ。小さくなって戦えるメリットってものすごく大きいはずだし。

ペーニャっ子は必見

それともう一つ、触れないといけないのはやっぱりマイケル・ペーニャ他スコットの「強盗仲間」3人の続投でしょう。

特にペーニャは相変わらず美味しいところを持っていく確固たる地位を築いていて、彼が出てくるからこそのアントマン感がすでにあります。いや素晴らしい。

例の早口で振り返るペーニャ名物は今作無いのかな…と思っていたところできっちり用意してくれる喜びったら無いですよ。ここも(物語的にはどうでもいいんですが)大きな見せ場と言っていいでしょう。

次こそスコットの番だと信じて

守勢が基本で、かつ主人公の無双感がほぼ無いというなかなか珍しいヒーローモノになっていると思いますが、その割にはしっかり観られるものになっているのがさすがMCUと言ったところ。

正直「インフィニティ・ウォー」以降の2作は、どうしても(観る側の構えとして)「エンドゲーム」に向けての前フリ感が出ちゃうところですが、そこを「アントマン」らしいキャラクターの良さで乗り切っちゃった感じで、まあなんだかんだ言ってやっぱり僕にとっては応援する気持ちが一番強いヒーローになりました。

おそらく「アントマンシリーズ」としても3作目が控えてるんだろうし、そこで「やっぱりスコットだよね」と思わせてくれることを期待しておきましょう。

ネタバレン&ワスプ

エンドクレジットのシーンでスコット以外3人消えちゃったことが判明したので、「エンドゲームでもワスプの方が活躍するんじゃねーの」的な嫌な予感は無事無くなってよかったねと。

しかしあの状態でどうやってスコットは戻ってきたんだ…? 何も知らなければ「もしやまたもスコット出てこないのか!?」となりかねないところですが、予告編で出てきてるのも観ちゃってるのである意味安心です。

今回は本当にピム親子が主人公だな、って感じでしたね。ここまできっちりとジャネット救出の話を描いている以上、ジャネットもまた今後のキーマンになっていくのかなぁ。ただ消えちゃったからエンドゲームには出てこないけど。

正直ヒーローモノとしてはそこまでジャネット救出劇をメインにする必要はない気がするんですが、おそらく「家族の話」を中心に描きたかったんでしょうね。

このシーンがイイ!

いやーもうこれは問答無用で「ワザー!」のシーンですよ。「ワザー!」

もう全然意味がわからないけど笑いました。元のCMも調べて観て、取り出してたディスクをワザワザ(ワザーだけに)もう一度入れ直してこのシーンを観直しましたが、それでもまったくここで「ワザー!」って言う意味がわからない。わからなくて最高。

ここでペーニャが極まりましたね。ペーニャのペーニャ感が。

ココが○

やっぱり上にも書きましたが、このシリーズの良さってポール・ラッドその人なのかな、と言う気がしますね。

普通の人間だし、元犯罪者で綺麗すぎないし、お調子者で笑いのセンスもあるし、イケオジだしっていう。いろいろ揃ってる。

ロバート・ダウニー・Jrとはまた違ったコメディ達者感があって、このキャラはやっぱり貴重だと思うんですよね。

ココが×

これまた繰り返しになりますが、「アントマンが主人公のヒーロー映画」としては微妙だと思います。あんまり活躍しないし、巨悪がいるわけじゃないし。

ただその割には観られる内容に程よくまとまっているのがこれまたさすがだな、って思うんですけどね。

MVA

ピム夫婦がマイケル・ダグラスとミシェル・ファイファーっていうのがもうたまらないわけですが、選ぶのは別です。

マイケル・ペーニャ(ルイス役)

スコットの親友兼泥棒仲間。

散々「ポール・ラッドの映画」と言っておいての選ぶのはこっちっていうね。まあポール・ラッドが良いのはわかりきった話ですよ。

マイケル・ペーニャのコメディリリーフぶりはなかなか他のMCUでは比べられるものがない独特のものがあると思うんですよね。

早口シーンにしてもそうだし、「ワザー!」にしてもそうだし。そこで「ワザー」か!? っていうのが最高。

おまけに役どころとしてもきっちり美味しいところが用意されているので、これはもうちらっとでも良いから「エンドゲーム」に出てきてくれよと願わずにはいられません。

そしてそれを楽しみにしたいので調べません。出てきてくれたらラッキー程度で。

ただあまりにも悲壮感漂う映画になりそうなだけに…ペーニャの出番は無いんじゃないか感もまた強いわけで…。哀しみ。

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