映画レビュー0988 『アクアマン』

この日は特に終了作品も無く、じゃあDC再開するかとこちらの作品を。

この映画は僕が見る限りではかなり評判が良くて、なんなら「ここからDC始まった」と思えるぐらいの雰囲気だったので期待しておりました。

アクアマン

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監督

ジェームズ・ワン

脚本

デヴィッド・レスリー・ジョンソン
ウィル・ビール

原案

ジェフ・ジョンズ
ジェームズ・ワン
ウィル・ビール

原作

DCコミックス

キャラクター創造

ポール・ノリス
モート・ワイジンガー

出演
音楽
公開

2018年12月7日 中国

上映時間

143分

製作国

アメリカ

視聴環境

Netflix(PS4・TV)

アクアマン

良くも悪くもマーベル化が進んで過不足のない仕上がり。

7.0
海底人と地上人のハーフ、アクアマンが双方の争いを止めるべく奔走する
  • 例のスーパーヒーロー誕生系のアレ
  • 親子、兄弟、恋愛と人間模様も過不足なく
  • 海が中心なので他とは違った新鮮味もアリ
  • ただ他のスーパーヒーローモノと比べると特段優れている面も無く…

あらすじ

DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)6作目となるアクアマン初の単体作品でございます。前作は「ジャスティス・リーグ」、次作は「シャザム!」。

ちなみにMCUの6作目は「アベンジャーズ(1作目)」なんですが、その頃と比べるとさすがにいろいろ進歩している…ような気がしないでもない。まあ僕の場合アベンジャーズ(1作目)はあまり評価していないというのもあるんでしょうが。

ただDCはかなり遅れての展開になるので、そりゃあその頃と比べてどっこいどっこいじゃまずいでしょうというのも事実。なのでまああえてMCUと「比べるなら」順当な仕上がりなのかなと思います。

とは言え聞こえてくる評判の良さが凄まじかっただけに、期待しているほどのものじゃないなというガッカリ感の方が強かったです。やっぱりツイッタランドの高評価はアテになんねぇな…!

例によってご誕生の話からスタートするわけですが、事の始まりはとある漁師のおっさんと岸に打ち上げられた一人の海底人女性との馴れ初めから。

おっさんは弱った女性を家に連れ帰って介抱したわけですが、ご多分に漏れず二人はいい感じになってやがて子どもを作り、生まれた子どもが育ってアクアマンになりましたよと。

この母親である女性(ニコール・キッドマン)は海底に沈んだアトランティス王国の女王なんですが、政略結婚が気に食わなかったようで王国から逃亡、しかしアクアマンを産んでから数年後に発見され、連れ戻された後に行方不明になってしまいましたとさ。

時を経て現在、アトランティス王国ではアクアマンの異父弟であるオームが王として君臨していて、野心の強い彼は地上への侵攻も目論んでいたわけですよ。

そのことを察したオームの“政略婚約者”のメラが地上にやってきて、アクアマンに「止めるのはあなたしかいないわ!」と訴え、最初は関係ないさと介入するつもりもなかったアクアマンも父が津波に襲われるさまを目の当たりにし、これは止めなきゃならねぇ…! とメラとともにアトランティスへ潜入します。

その後もまたいろいろありつつアクアマンは「海底と地上の架け橋」になれるのか、ってなお話ですよ。

ドストレートすぎる展開

これはこの映画にまったく関係のない話なんですが、僕はもう「エンドゲーム」以降スーパーヒーロー映画についてかなり一段落感が漂ってしまっていることもあってか、この映画を観るにしてもかなり脳がサボってたような気がするんですよ。

もう本当に何も考えずにただただ話を追ってダラーッと観てるだけ、みたいな感じで、それ故「ふーん、まあよくできてるね」ぐらいの感想しか抱けなかったのは本当に申し訳ないなと思います。

さすがにこれだけスーパーヒーロー映画が作られてくると、もうどの要素もどっかしらで観たことあるような話にならざるを得ないのはしょうがないと思うんですが、そのせいであんまりきっちり観ようとしない弊害があるんじゃないかなとハタと思い至ったわけです。

「いつもそこにあるな」と認識したものや建物ってあるじゃないですか。それがある日急に無くなった時、どんな形でどんな色をしていたのかはっきり思い出せない…みたいなことって誰しもあると思うんですが、それと同じような理屈で脳が理解するのをサボるようになってきてるような気がしてならないんですよね。なのでこの映画もアクアマン“初”の単体映画なんだけど…新鮮なワクワク感も無く、ただ流すだけになっちゃったなぁというのが本当に申し訳ないんですが実際のところです。

主人公のタイプが風貌からして今までとはちょっと違う(頭の良さを感じさせない田舎の兄ちゃん感)印象だったり、大半が水中なので「これどうやって撮影したんかなー」と技術的にすごいなという点だったりはあったんですが、いかんせん大枠のストーリーがもうこれでもかと予想通りに進んでくれるので、冒険感はあるにせよ、今になって改めて観させられてもねぇ…みたいな印象は拭えません。

元々その気はない→やむなく参戦→追われる身になる→謎解き→成長して本戦→メデタシメデタシ、ってもうさすがに食傷気味ですよ。最初から乗り気じゃない時点でもうこすられすぎてるし、なんなら「おうさっさと行ってアトランティス滅ぼしてやろうや」ぐらいにノリノリでやって欲しかったぐらい。

「どうせ巻き込まれるんでしょ」ってわかりきってるのを自分で確認しないといけないことすらつらい。それすらサボりたくなるぐらいにお決まりのパターン過ぎて、後発の大変なところではあると思いますが…もう少しひねって欲しかったなぁと思います。

後発故の悲しみ

ただDC作品としてみると、確かに前作までの「どこを切り取っても微妙」な完成度とは一線を画した進化を感じさせるものではありました。逆に言えば「サボって観てても許せる」だけの完成度になったねと偉そうに言うわけですよ。

「ジャスティス・リーグ」まではMCUと違うことをやろうとしすぎたからなのか、あちらの完成度とはかなりの差があったと思うんですが、今作に関してはそのまま「これMCUの映画だよ」と言われても何ら疑問を感じないぐらいによくできてます。

ただそれが良いのか悪いのかはなんとも言えないところで、没個性的というか…結局同じような(誰もが楽しめるであろう)内容に寄って行っちゃってるわけだし、「つまらないを取るか、ありがちを取るか」みたいな地獄の二択を迫られているDCの苦悩を感じたとか言う噂ですよ。ちょっと言い過ぎかもしれませんが。

これより後になりますが、世間がグチーンとやられた例の「ジョーカー」も込みで考えると、やっぱり単体映画としてより社会性を内包しつつエッジの効いた物語に持っていかないと、結局は「MCUの似て非なるもの」として受け取られちゃう業のようなものがあるような気がしないでもないですね。これまた後発故の悲しみではありますが。

もう少し振り切って、なおかつ単体映画としての完成度も高めないとMCUは越えられません、というのはなかなかつらい状況だと思いますが、とは言えこの映画自体は良く出来ているのも間違いないし、もう少し優しい目で見てあげても良いのかもしれません。

ただ色恋は不要だけどな。マジで。

このシーンがイイ!

もうベタすぎて自分でも嫌になりましたが、終盤感極まるとあるシーンはやっぱり…わかってたけどグッと来ちゃいましたね。

ココが○

バトルもなかなかスピード感があって、なんとなく「マン・オブ・スティール」っぽさもあったし、ヒーローアクションとしては過不足のない作りではないでしょうか。

ココが×

やっぱり話の展開がねぇ…。エンドロール後のおまけにしても「でたでた」って感じでもう擦り切れるぐらい使い古されてますよ。もうちょっと工夫して欲しかった。

それと主人公が若干「ヒーローらしからぬ無骨なイメージ」を持っている=他との差別化を図れる主要因なのになんでベタにヒロインとくっつけさせようとするのか。そこだけはもうマジで頭悪すぎるでしょ。余計でしかない。

MVA

そんなに惹かれる人もいなかったんですが…結局はこの人かなぁ。

アンバー・ハード(メラ役)

オームの婚約者で今作のヒロイン。アトランティスとは別の国の王女。

単純にめっちゃかわいかったんですよね。あんまりアンバー・ハードに良い印象は無かったんですが、これだけかわいいともう好きになっちゃうよね、という完全なる野郎目線による選出です。ありがとうございます。

主役のジェイソン・モモアも「ヒーローにしては綺麗じゃない」のが良かったと思いますが、それを活かしきれないベタな展開だったのが惜しい。

もっと豪快なキャラにしちゃっていいと思うんですけどね…。ガンガン殺すしガンガン抱くし、みたいな。まあ今それやっちゃったら許されないんだろうけど。

原作もあるし難しいところではありますね…。

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