なんプロアワード 2011

みなさま、ちょい遅ですが、あけましておめでとうございます。

本当は三が日のどこかで更新する予定でしたが、遊び呆けてしまいました。反省しております。反省しておりますが、どうせ二桁も見に来ねぇし、とガンガン酒をあおってた次第でございます。初酒4日だったけど。細かいことはいいじゃない。

何はともあれ、数少ない来訪者のみなさま、なにとぞ今年もよろしくお願い致します。

今年は来訪者のみなさま+自分だけ幸せが訪ればいい、ということでなんプロアワード2011の発表です。

「なんプロアワード」とは
毎年年明け一発目に発表される、管理人(30代独身・非リア充)が前年に初めて鑑賞した映画の中から選んだベスト10と、主演男優 or 女優賞を発表する、どこかで必ず見たことがあるであろう百番煎じ的企画である!

[ルール]

  • エントリー基準は「その年初めて観た映画」
  • その中から勝手にベスト10を選定
  • そのため古い映画も入って来るという謎のベスト10
  • さらに生死関係なく、その年に観た映画に出ていた最もナイスな役者さんに主演男優 or 女優賞進呈

ということで去年は「目指せシネフィル目指せ100本」を目標に鑑賞した結果、(多分)鑑賞本数111作(うち初鑑賞107作、劇場鑑賞7作)となりました。

もちろん自己最高で、自分の中では(後半失速したものの)かなり観たなぁと満足感もあったんですが、他のレビュ友の方々はもっと観てるので、まだまだ甘いな、マイアーだぜ、と反省しきりの毎日でございます。

今年はもっと減りそうですが、マイペースで観ていこうと思っております。

ちなみに7作とかなり少ないものの、劇場鑑賞数も自己最高でした。去年は「劇場行くぞ欲」がだいぶ沸いてきて、劇場に行く行動パターンみたいなものもできつつあるので、今年はもっと劇場に行きたいな、と思ってます。

だから金くれよ金

[総評]

一昨年は4回観た「インセプション」ショックみたいなものがあったのと、年間通して初めて「ガンガン映画観るぜ!」の年だったので、たまってた観たい映画をたくさん観たなぁという思いもあり、割と豊作で悩ましかったりしたんですが、こと去年に関しては後半BS録画シリーズに移行したせいもあって、全体的には小粒な印象。

ただ、観た作品どうこうというのもありますが、それと同時に本数を観てきたことによって目が肥えたような部分もあったと思うので、やっぱり一昨年観るのと去年観るのとでは、同じ映画でもだいぶ厳しめにシフトしちゃったんじゃないかな、という気はします。

「おい!そんな私感誰も聞いてねーだろ!」

ヤジが入ったので進めますね

毎度のことですが、そしてもう既にですが、長いですよ。会社でサボりたいときにでも読んでください。(モラルゼロ)

いつもの通り、本レビューよりもネタバレ気味なので注意。

なんプロアワードベスト10・2011年版

『ゴッドファーザーシリーズ』
ゴッドファーザーゴッドファーザー PART IIゴッドファーザー PART III

もはや説明不要、マフィアのドン、コルレオーネ一族を描いた大作シリーズ。

去年観たのは「III」だけ、しかもシリーズで選出という反則技。10位は毎年反則選出と決めてます。(そうなのか)

反則なので10位にしましたが、正直この位置では申し訳ないほどの名作。

有名であるがゆえに自分の中では変なイメージがついていた部分があって、観る前から「こういう映画なんでしょ」みたいに思ってたんですが、まあ全部観たらここまで重い、いい映画だったのかと反省で口からナポリタンを吐き出しました。

変な例えですが、「ゴルゴ13」っぽい。有名だけど、見たことがない人には本当の良さが伝わってないような。

最大の印象は、上にもレビューにも書きましたが「重い」。とにかく重いんですよね。辛いとかそういう意味ではなくて、重厚なんです。ズッシリとした重みがある。

映画を観ていてここまで深く、腹の底に響くような印象を持ったのは初めてでした。

3部作をまとめて言えば、「マイケルの一生」になると思いますが、映画としては長いものの、9時間程度で人の一生をここまで描き切れるのはすごい。

当然、コッポラ監督や脚本のマリオ・プーゾの功績はかなり大きいと思いますが、同じぐらいかもしくはそれ以上か、この映画に出会った「アル・パチーノ」という役者の存在もすごく大きい。この人だからこそ、「一生」をきっちり演じられたような気がしますね。一言で言うなら「あっぱれ」。

もう一度全部観たいけど…長いんだよなぁ。

でもいつか必ず、ブルーレイで揃えようとは思ってます。だから金くれ金

『ア・フュー・グッドメン』
ア・フュー・グッドメン

「軍基地内」という特殊な環境下で起こった殺人事件を巡る法廷劇を、名監督ロブ・ライナーがお届けするサスペンス。

これ、世間的には割と地味な作品だと思うんですが、主演は若きトム・クルーズ、相対するのはジャック・ニコルソン、監督は「スタンド・バイ・ミー」「最高の人生の見つけ方」でお馴染みのロブ・ライナーと、結構贅沢な映画です。

そんなに期待せずに観たせいもあるんでしょうが、とにかく面白かった。最初に事件が巻き起こり、実行犯とも言うべき兵士はすぐに捕まりますが、「彼らは上から命じられてやった」ことを立証するために、彼らの上司であるジャック・ニコルソンを糾弾しようとする、というお話が「軍」という閉鎖的な環境も相まって他にないシチュエーションで、またそのシチュエーションが登場人物の性格にも影響を与えている感じもあって、言ってみれば「隙のない」作り。

あとは本レビューにも書きましたが、ここまで「高圧的」な人っていないんじゃないか、というジャック・ニコルソンのハマりっぷりが最高でしたね。

推理だなんだ、というのとは違いますが、法廷モノ的なサスペンスが好きな方には強烈にオススメします。

『バタフライ・エフェクト』
バタフライ・エフェクト

「過去に戻る」手段に目覚めた主人公が、「嫌な現実」に直面するごとに過去に戻り、出来上がった現在でまた望みとは違う現実に直面し、また過去に…を繰り返すお話。

登場人物(特に悪トミー)に結構クセがあったり、描写されるエピソードがあまり気持ちのいいものでなかったり、という面はあるものの、そういう「嫌な印象」を前フリにしてたどり着くラストが本当に良かった。

途中まではちょっとB級SFなんじゃないかみたいな不信感もありつつだったので、予想外な「仕上げ」に涙がボロボロ。

泣くぞ泣くぞーっと覚悟して観てた映画ではないので、予想外な涙で評価が跳ね上がった感じです。

これはもう観てもらうしかないでしょうねー。

上に書いたように、一部ちょっと過酷なだけに万人にオススメできないのが難点。まあ、これが厳しい、っていう人はこういう映画は観ないとは思いますが…。

そういう意味でも、ちょっと「とんがった」映画です。

『ミッション: 8ミニッツ』
ミッション: 8ミニッツ

月に囚われた男」のダンカン・ジョーンズ監督の長編第2弾。

「指定された過去のある特定の時間に戻れる」プログラムを使い、列車爆破事件の容疑者を捕まえるよう指示された主人公。なぜここにいるのか、なぜ自分が選ばれたのかもわからないまま、強制的に何度も何度も爆破される列車に転送され、死んでは戻り…を繰り返したその先にあるものは? …というサスペンス。ちなみに邦題が超絶的にセンスゼロ。

これもまた過去に戻るお話ですが、常に「列車が爆破される直前の8分間」を繰り返していく作りが単純に面白く、グイグイ引き込まれました。

当然、同じシーンで周りの人達は同じ動きを繰り返すわけですが、主人公だけは学習していくので、毎回試行錯誤して犯人へ近づいていくわけです。

最終的には、犯人とか事故とかよりも「自分とは」というお話に変わっていくんですが、僕はその最後の展開が納得できず、「面白かったけどいまいちなぁ」というような印象でした。言ってみれば、上の「バタフライ・エフェクト」の逆という感じ。

ただ、観終わったあとにいろんな人のレビューを読んでは「ちょっと読みが浅かったのかな…」と反省させられ、ナポリタンを吐き出しました。(再)

いまだに答えは見つかっていませんが、そもそもその「話の帰結」どうこう以前に、道中の「見せ方のうまさ」がすごく印象に残ってるんですよね。

もともと「月に囚われた男」が超好きなので、「ダンカン・ジョーンズ監督次回作は嫁を質に入れてでも観に行かな!」とキン肉マンで言うところのアデランスの中野さんばりに期待していたこともあって、評価が甘いような部分もあるんでしょうが、そもそも嫁がいないんだよ、という事実。

質草どうしよう。

おい。ちょっと。話戻しますよ。まったく。

…と思ったら、本レビューでも同じネタを書いていたという衝撃の事実にさっき気付くという。

これには本当にビックリ。恥ずかし男(はずかしお)です。ネタの少なさが致命傷です。ヒット数少ないとか文句を言えない人間だとわかりました。反省でナポリタンを(略)

で、話を戻すわけですが。

早い話がですね、やっぱりデキる監督って、もうシーン展開でわかりますよね。カット割とか、流れとか。1シーンの長さとか。

もちろんそんなことをいちいち考えながら観ているわけではないんですが、なんとなく、今振り返っても道中の話の描き方が明らかに「普通の監督」レベルじゃないと思うんですよね。

孤独で切ない前作とはまったく違う、スピード感のある話だっただけに、余計に「ああ、この人ほんとにすごい監督さんになるなこりゃ」と思わされました。

前作は本人脚本、今回は他人脚本、っていうのもスゴイ。自分でも作れるし、人の脚本でもうまく作れます、っていうことですからね。

そういう「見せ方のうまさ」だけで7位を授けてしんぜよう、って話です。

他人様のレビューで、「ダンカン・ジョーンズってデヴィット・ボウイの息子なんだって”から、“デヴィット・ボウイってダンカン・ジョーンズのお父さんなんだって”に変わる日も近い」みたいな一文を見たんですが、まったく同意。

この人は本当にしっかりいい作品を撮り続けていって欲しいと思います。次回作も期待大。

『ドライビング Miss デイジー』
ドライビング Miss デイジー

事故を起こした偏屈婆さんを心配した息子が、専属の黒人ドライバーを用意するものの、素直に乗ってくれない。でもなんだかんだと憎まれ口を叩きながらも長い付き合いになっていく二人の25年間。

これはねー、もうほんとラストですよ。

もちろん道中のちょっとほんわかしたホームドラマ的な展開もいいですが、とにかくラストがすごくいい。なんてことないシーンではあるんですが、「衝撃的」とか「切なすぎる」とか、そういう引っ張りやすい感情に訴えない、あったかい終わり方としては今まで観た中でも最高と言っていいぐらい、よかった。

今思い出してもほんとに泣いちゃいますね。約1年経ってますが。

決して良いスタートではなかった二人が、どういう関係性を結んでいったのか、ラストシーンですべてがわかります。ありきたりかもしれないけれど、その「ありきたり」を超えて良さが際立つシーン。

当然、ジェシカ・タンディモーガン・フリーマンの演技も素晴らしいし、息子役のダン・エイクロイドもすごくよかった。

ある意味、すごく控えめながら、究極の「友情映画」かもしれません。なんとしてもブルーレイで出して欲しいなぁ…。

『ストレイト・ストーリー』
ストレイト・ストーリー

喧嘩をして以来疎遠になっていた兄が倒れたと聞いた主人公が、時速8キロのトラクターに乗りながら、はるばる兄の元へ旅していくロードムービー。

ワンパターンで申し訳ないですが、これもまたラストが秀逸。フツーのセリフなんですが、そこに込められた思いを考えると涙なしには観られませんでした。

その、「込められた思い」を綴る道中がまたうまいんですよね。ほぼ全編、言ってみれば“前フリ”なわけですが、その前フリがまたすごく示唆に富んでいるというか、印象的で。

特に今でも忘れられないのが、「年を取って嫌なことは?」的な質問に、「最悪なのは、若い頃を覚えていることだ」というセリフ。これがねー。現時点でも考えさせられるような、ふかーいセリフですねぇ…。

これをリチャード・ファーンズワースが言う、っていうのがまた…。

軽く説明すれば、リチャード・ファーンズワースはずーっとスタントとか脇役で食ってきてた人で、初主演は63歳という苦労人。この映画に出た翌年に、ガンを苦に自殺してます。そのいきさつも聞くと、余計に染みるんですよね。セリフの一つ一つが。

本当に歳を取るたびに、その時々で気付かされる言葉がいろいろありそうで、これは今後も観ていかないといけない映画だなぁと思いましたねぇ…。

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

ご存知「ミッション:インポッシブル」シリーズ第4弾。

テロの疑いをかけられたイーサン・ハント他チームメンバーが、組織のバックアップ無しに真犯人を追い詰めるスパイアクション。現在も公開中なので、とりあえず観てください。

これもまた本レビューで書いたことですが、自分自身でこの手の映画がここまで評価的に上に来る、というのはかなり予想外なんです。

似たようなものに「アイアンマン」があったんですが、あれはかなり「オトコノコ的良さ」みたいなのがあって、少年として楽しめました、でも実は大きなお友達でごめんねみたいな感じだったんですが、この映画はもうモロ王道、ド定番の娯楽映画でありつつも、その壁を突き抜けた面白さがあったんですよね。

テンポの良さ、コメディセンス、キャスト、アクション、どれをとっても超一流。

ここまで高いテンションを保ったまま突っ走れる映画ってそうそう無いです。聞けば監督のブラッド・バードはなんと実写初監督だとか。その才能を見抜いて抜擢したトム・クルーズも大したもんですが、実写初監督でこんなビッグタイトルを担当し、しかも過去のそれを超えてきた監督の手腕はスゴイ。

ブライアン・デ・パルマジョン・ウーJ・J・エイブラムスですよ。この人達を実写初監督で超えてきたすごさたるや。

もちろん脚本の良さもあるんでしょうが、それ以上にやっぱり映像とつなぎのうまさを感じたので、この監督さんも今後かなり楽しみです。

いやー、しかし早くもまた観たいんですよねぇ。この映画。ブルーレイ購入予定。

『ニュー・シネマ・パラダイス』
ニュー・シネマ・パラダイス

少年時代の恋と友情、そして今を、一人の映写技師の思い出で紡ぐノスタルジックなドラマ。

本レビューにも「今年一年分泣きました」と書きましたが、まあとにかく号泣としか形容のしようがない泣きっぷりで、今思い出しても恥ずかしいぐらいですね。ほんとによく泣いた。近くに手頃の布がなかったので、ちり紙で涙を吹いてたんですが、最終的には一箱まるまる使ったんじゃないか、っていうぐらい泣きました。やらしい使い方してないのに下半身は泣いてなかったのにね

僕が一番泣いたのは、「劇場版」になかった昔の恋人との車内での会話。その切なさを思うともう本当に画面も見えないんじゃないか、字幕もっと大きくして! 的な号泣だったわけですが、今もファンの中には「完全版は駄目だ」みたいなご意見もあるそうで、そういう意味では僕なんかはヌルいのかもしれません。

先に劇場版を観ておけば…という気もしますが、よかったんだからそれでよし。

ラストもすごくよかったですねー。まさかこれが最後に出てくるとは! という意外さもあって。

あのラストシーンもまた映画史に残るシーンだ、っていうのはよくわかりますね。映画好きなら絶対に胸が熱くなるシーンでしょう。これもまた観たいなぁ…。

『あの頃ペニー・レインと』
あの頃ペニー・レインと

音楽ライターを目指す少年が、バンドの同行取材をきっかけに恋をして、人間的にも成長していくロードムービー風青春映画。

この映画の良さは、一言で言えば「映画らしい作りのうまさ」だと思います。ストーリーも、音楽も、キャストも、「映画らしい良さ」に溢れてるんですよね。映画のお手本と言うか、教科書と言うか…。

僕は映画にはテレビドラマとは一線を画したものがあると思ってるんですが、そういう要素が色濃く出ている映画でした。次元が違うというか、派手にお金をかけているようなわけでもないんだけど、この質感はテレビじゃ出せないよな、という味わいみたいなものがすごくよくて。すべてにおいて高次元にまとまってるような映画でしたね。青春映画があんまり好きではない僕が言うんだから間違い無いです。

あとはもう、ケイト・ハドソンのハマりっぷりがすべて。最もいい時期に最もいい演技をした、奇跡的な作品でしょう。男として見て「かわいい!惚れちゃう!」ってタイプではないんだけど、とてつもなくこの役にあってました。

鑑賞後数カ月後に、たまたまBSで彼女のインタビューをやっていて、そこでインタビュアーのおっさんが「このシーンのケイト・ハドソンがすごい」と紹介したのが、この映画の「ペニーはビールで売られたんだよ!」と言われたあとの泣きながら笑う彼女の演技だったんですが、このシーンはほんとーーーにすごい。演技とは思えない演技。切なさと甘酸っぱい青春の雰囲気が画面からほとばしってました。

それと細かい部分ですが、センスゼロだらけの邦題界において、珍しく原題よりもデキのいい邦題が与えられた映画というのもポイント。この「あの頃ペニー・レインと」っていう短い一文にすべてが詰まってますね。すーーーごい良いタイトル。

『ミッドナイト・ラン』
ミッドナイト・ラン

賞金稼ぎの主人公は、マフィアの金を横領していた会計士を捕まえて、飛行機でロスへ帰っておしまい…の予定がトラブル続きで長い逃走劇を強いられることに…というロードムービー。

正直、下位の方がもっとグイグイ惹き込まれるような映画だったりもしたので、これを1位にすべきかかなり迷ったんですが、でもなんというか…簡単に言えば「超好き」なんですよね。この映画。去年観た中でこの映画よりも面白い映画はありましたが、この映画よりも好きな映画はなかったんです。

おそらくもうこういう映画って出てこないと思うんですよ。大らかで、緩くて、暖かくて、粋な映画。80年代だからこその世界だし、空気感がものすごくいい。

今もそうなのかはわかりませんが、以前ロバート・デ・ニーロは「この役が一番好きだ」と言っていたそうです。マスコミ嫌いの彼も、この映画の話だったら喜んでしてくれたとかなんとか…。そういう話を聞くと、デ・ニーロもいいやつだな、と思いますね。数々の代表作を差し置いて、あんまりメジャーでもない地味目なこの映画のこの役が好き、って言うんですからね。

とあるサイトで「この映画が嫌いだという男とは仲良くなれない」と書いてる人がいたんですが、その気持ちがすごくよくわかる。男として、このラストは理想ですよ。こういう男になりたい、こういう男でいたいと思わせるし、主演二人の「男の友情らしさ」がすごく粋でカッコいい。ちょっと無理しちゃうんですよね。カッコつけて。“利”を取れば答えは違うんだけど、男としてこっちなんだ!っていう選択。その感じがものすごく男らしくて、最高なんです。あのラストのセリフは映画史に残る名セリフだと思いますねー。完璧。

エンドロールをバックに、ちょっと照れくさいようなロバート・デ・ニーロの後ろ姿も完璧。

これもまた、「映画ってこれなんだ!」と思わせてくれるような、映画らしい空気が最高に心地いい映画だと思います。未見の方、特に男性は、ぜひ。

ちなみに20年以上経った今、続編の噂もあるとか。事実だとしたら、個人的には不安のほうが大きいですが…どうなることやら。もしやるのであれば、問答無用で観たいですね。

勝手に選出・AOY(Actor or Actress Of the Year)

さて、勝手に最優秀男優or女優賞。

今回はちょっと悩みつつ、やっぱこの人かなぁと思います。

トム・クルーズ

決して「たまがわ」に影響されたわけではありません。

この人は何度も書いてますが、昔からお騒がせ的な部分はありつつも、俳優としてはやっぱり大したもんだと思ってるんですよね。

二枚目なので割とそういう役が多いのは否めませんが、でも時折すごい役で出てきたりするし、そういうのもきっちり演じるんですよねぇ。

今回は、もう一人ジャック・ニコルソンとどっちにしようか迷ったんですが、原発事故後の日本にも来てくれて、応援してくれたことにも感謝したいぜ! ということで、トム様に決定。実際去年公開中に観た「現役」のチョイスだし。

サイエントロジー関係であんまりお騒がせしないでね、とちょい苦言も呈しつつ、アラフィフとは思えない活躍ぶり、素晴らしかったです! 今後もぜひぜひ頑張って欲しいと思います。

例年以上に長すぎるアワード、失礼しました。次回はもっとコンパクトに、と言いつつ絶対忘れます。

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